南房総市立千倉小学校 Chikura Elementary school

学校長挨拶

 千倉小学校の子供たち(令和7年4月現在274名)は、人懐っこく、明るく元気で素直です。開校以来のスローガンである「あいさつ日本一」の学校を実現しようと、毎朝大きな声で「おはようございます」とあいさつする姿は、たいへん清々しく、「子供らしい姿」をたくさん見せてくれます。

 そうした子供たちを育ててきた環境が少しずつ変わってきていることを感じています。子供たちの生活ぶりは、自然豊かないわゆる「いなか」であるにもかかわらず、都会の子供たちの生活ぶりと殆んど変わりません。豊かで便利になっていくことは喜ばしいことだとは思いますが、そうした生活が「子供らしさ」や自然とともにたくましく生きる力を徐々に奪ってしまうのではないかと懸念しています。

 千倉小学校の子供たちには、南房総の豊かな自然の中で、のびのびとたくましく育ってほしいと願っています。大きな声であいさつしたり、よいことを喜んで行ったりする子供でいてほしいと思っています。そのためにも豊かな自然、温かな人々等、恵まれた千倉の魅力を五感を通して味わう教育を大切にしたいと考えています。

 能登半島地震は、半島で起こる大地震の怖さを気付かせてくれました。奥能登と同じような地形である南房総で大地震が起きたらと考えると・・・。さらに、南海トラフ大地震も心配です。子供一人一人の命を最優先に考え、防災教育を一層充実させ、児童・保護者・教職員の危機意識の高揚と防災対応力の向上の必要性を強く感じています。