南房総市立千倉小学校 Chikura Elementary school

校内研修

1研究主題

主体的に学ぶ児童の育成

~個別最適な学びと協働的な学びを意識した授業づくりを通して~



2主題設定の理由

(1)今日の教育課題から

 今まさに子供達は、社会の在り方が急激に変化する先行き不透明で予測困難な時代を生きている。このような時代をたくましく生き抜く子を育てるために、学校教育では、一人一人の児童が、自分のよさや可能性を認識するとともに、あらゆる他者を価値のある存在として尊重し、多様な人々と協働しながら様々な社会的変化を乗り越え、豊かな人生を切り拓き、持続可能な社会の担い手になることができるようにすることが重要であるとされている。

それには、児童一人一人が、自ら考え、時間や学習方法を選択しながら学んだり、自分でそれらを調整して最適化を図りながら学んだりする個別最適な学びを実現することや、探究的な学習を通じ、あらゆる他者を尊重し、他者と学習する協働的な学びを一体的に充実させることが、重要とされている。

※中教審答申「令和の日本型学校教育」の構築を目指しての概要より


(2)学校教育目標から

 本校では、学校教育目標を「道徳性が高く、たくましく生きる子の育成」とし、個別最適な学びと協働的な学びを通じた主体的・対話的で深い学びを実現することと、体験的な学習活動と異学年交流を充実することでそれを達成しようとしている。

「道徳性が高く、たくましく生きる子」を育成するためには、「児童一人一人の目線に立った個別最適な学び」と、「他者と関わる協働的な学び」を一体的に実現させることが必要であると考える。「自分の課題は何なのかを見出し、自らの力で問題を解決できる自立した学習者」つまり、「主体的に学ぶ児童」を育成することが、学校教育目標を具現化することになると考える。


 今年度は研修の3年目として、「個別最適な学び」の実現に向けた授業改善、授業実践を積み重ね、子ども達に「主体的に学ぶ力」をつけていきたいと考える。児童一人一人に「主体的に学ぶ力」を育むためには、これまでの授業実践を児童の主体性という視点で改めて見つめ直す必要があると考える。これまでの授業の良さを継続しながら、児童の目線に立った一人一人の学びを大切にする授業づくりについて追究し、実践していくことが肝要であると考える。


 このようなことから、「個別最適な学びと協働的な学び」を実現する授業実践を積み重ね、児童に「主体的に学ぶ力」を育成したいと考え、本主題を設定した。


3研究の概要
(1)研究のねらい
〇主体的に学ぶ児童を育成するための個別最適な学びや協働的な学びを実現する授業の在り方を探る。