平成29年度 富浦中学校 研究計画

1 研究主題
一人一人の生きる力の向上を目指した取り組みの工夫 ~『挑戦』と『信頼』をキーワードに~ |
2 研究主題設定の理由
研究主題を設定するにあたり、以下の3つの視点から考えることにした。
(1)学校教育目標から
本校は『志を立てて 文武両道に励み 豊かな心を持った生徒の育成』を学校教育目標とし、
『知・情・意』を生徒の中に育むことを目指している。特に今年度は『挑戦(チャレンジ)』をス
ローガンに、生徒の一人一人の個性や能力を最大限に引き出すための教育活動を推進していくこ
とを目標の一つとしている。その際、この活動の土台となるものが『信頼』である。教職員と子
ども間、子ども間、教職員間、教職員と保護者間など、信頼があるからこそ成立し、意味を成す
活動がほとんどであると考える。
(2)本校の実態から
本校の生徒は、授業や挨拶、清掃などによく取り組む生徒が多いが、学校生活そのものに対し
てあまり意欲的ではない生徒もいる。変化が激しい社会を生き抜いていくために必要な力を、少
しでも向上させたい。また、本校の教職員は若手とベテランの二極化が発生している。授業だけ
でなく、学級経営や生徒指導などにおいて、ベテランの教職員がもっている知識や技術を若手の
教職員と共有し、若手の教職員の指導力向上を図ることが急務となっている。
(3)地域の実態から
富浦地区を含む南房総市は教育に対する関心・期待の高い地域であり、「『子どもたちが地域に
誇りと強い思いを持ち、事故の可能性を伸ばす教育』を推進する」と市の教育指針に記されてい
る。この目標を達成するために『南房総学』を推進し、故郷への誇りと強い思いの涵養に努めた
り、特別支援教育体制や就学前保育・教育、子育て支援の充実を行ったりしている。
また、学区内には県立児童養護施設『富浦学園』が存在し、本校には本年度16名の生徒が通学
している。複雑な成育歴を有し、生活習慣や人間関係の構築に支援を要する生徒も少なくない。
彼らが成長して学園を卒業する際に、社会で生きていく力を身につけておくことも重要である。
以上のことを踏まえ、生徒だけでなく教職員も生きる力を少しでも向上させるためには、信頼のも
と生徒と教職員が様々なことに挑戦することができる工夫された取り組みが必要であると考え、本主
題を設定した。
3 研究仮説
信頼関係を深め、生徒・教職員が様々な取り組みに挑戦すれば、生徒・教 職員ともに生きる力を向
上させることができるであろう。

4 研究体制・組織

5 研究内容
○富浦中生の現状把握 →子どもたちに年2回アンケートを実施したり、教職員でKJ法を行ったりし
て、富浦中生の現状を把握し、以降の研究に役立てる。
○授業研究
・プチ授業参観 →年2回実施予定。参加記録を集計し、フィードバックする。
・要請訪問 →11月後半を予定。授業者と教科・領域は阿部(保体)、木 下(道徳)、高梨(道徳)、
木戸(英語)、入野(英語)。サポートチームを組んで準備を行っていく。
○所見作成の補助 →各学期の通知表の所見作成前に、担任が把握しきれていない各教科の授業や部
活動での子どもたちの様子を伝え、所見作成の補助にしてもらう。
○ベテランの先生方からの知識・技能の共有
→合唱コンクール前に音楽科の教諭から合唱指導を通した学級経営の方法について、生徒指導主任
からロールプレイを通して生徒指導の行い方について
○NIEの取り組み →学校生活や学習活動の中で新聞を多く取り入れ、ジャーナリズムに関心を持つ
とともに、情報を批判的に読み取る力を養う。

6 年間計画
| 日時 | 内容 |
第1回 | 4月27日(木) | ・今年度の方向性 |
第2回 | 5月25日(木) | ・富浦中生の現状把握 |
第3回 | 6月8日(木) | ・プチ授業参観のまとめ |
第4回 | 7月6日(木) | ・所見作成に向けて |
第5回 | 8月28日(月) | ・AED講習 ・所長訪問準備 |
第6回 | 9月27日(木) | ・合唱指導を通した学級経営について(鴇崎先生の講話) |
第7回 | 10月30日(月) | ・要請訪問に向けて |
第8回 | 11月9日(木) | ・要請訪問に向けて |
第9回 | 12月14日(木) | ・要請訪問のまとめ |
第10回 | 1月11日(木) | ・生徒指導のロールプレイ |
第11回 | 2月8日(木) | ・来年度の方向性 |
第12回 | 3月8日(木) | ・研修のまとめ |