学校長挨拶
令和6年3月、白浜中、千倉中の両校の歴史に幕が下ろされました。私は両校の閉校式に参加しましたが、閉校(へいこう)せざるを得ない児童生徒数の減少を嘆く(なげく)声や学校の歴史を懐かしんだり惜しんだする声等、今まで多くの伝統と歴史を築き上げてきた両校の思い出話をたくさん聞くことができました。その一方、統合することで学校名が変わり、新しくスタートする学校に期待を寄せる声も聞くことができました。南房総中は、両地域の皆様の思いや期待に応えられるよう、地域と子どもたちを繋ぐ拠点として、これからも存在意義を示していかなければならない学校であることを強く認識しました。
令和6年度の南房総中学校の学校教育目標には、「地域の誇り」そして「大きな志」という言葉があります。これは白浜・千倉の最後の校長の願いが込められており、これからの南房総中が目指すべき方向性を示唆した言葉であると受け止め、具現化に努めていきたいと考えています。
4月より私たち教職員と生徒一同は、南房総中の第一歩を歩み出します。統合による相乗効果も見込めますが、すべてが順調に行くとは考えていません。この先、様々な困難や課題が待ち受けているかもしれませんが、地域や教職員、そして生徒が一丸となって試練を乗り越え、南房総の未来を担う子どもたちの育成に全力で取り組んでいきたいと思います。