旧丸山中学校区(旧丸山町)は,房総半島の南端部に位置し,白子
海岸より丸山川に沿い,南北に細長い純農村地帯である。また,日本
酪農発祥地もあり,温暖な気候に恵まれて,稲作・酪農・花栽培など
農業を基幹産業として発展してきた。高齢化・過疎化の解消を図るた
め観光事業を展開し,「ローズマリー公園」や「酪農の里」を中心に
多くの観光客を招致できるようになった。
旧和田中学校区(旧和田町)は,房総半島の南端東側に位置し,美
しい海と山や川などの自然環境に恵まれた町である。日本に4か所残
る捕鯨の町,房総の花づくり発祥の地として知られている。第一次産
業を基幹産業としている一方,都市交流型自然志向の事業(体験講座
・ネイチャースクール)や生涯学習の町づくりが行われている。
両地区ともに,地域の人々は隣保共助の精神も厚く,学校に協力的
である。
平成26年4月の両中学校の統合で,学区は広範囲に及ぶ。生徒の
通学方法は3方面からのスクールバスのほか,自転車や徒歩による。
生徒は,南小学校,南三原小学校,和田小学校の3小学校から入学
してくるが,少子化の波は避けられず,平成29年度をピークに平成
30年度以降は生徒数の段階的な減少が懸念されている。
平成31年度から、校区の3小学校が統合(南小・南三原小・和田
小)し、「嶺南小学校」となり、また、「嶺南子ども園」も開園した
ことから、保幼小中一貫教育の充実・発展を目指した「嶺南学園」が
開園した。